既に日は暮れて(弦楽四重奏曲第一番) 作品62
"Already it is Dusk", Music for String Quartet(String Quartet No.1) Op.62
Molto Lento,Tranquillo - Allegro Deciso - Martellando,Temperstoso - Molto Lento,Tranquillissimo

1988年10-11月作曲
1989年1月21日初演
弦楽四重奏

単一楽章の作品。クロノス・クァルテットに献呈されている。
フィドルを思わせるクラスター的音形が耳を引く、「夜遠くの野原から聴こえてくる、村の舞曲のようなもの(作曲者)《
元の旋律は16世紀ポーランドの作曲家Wacław z Szamotuł(シャモトゥル)の、4声の教会歌「既に日は暮れて《による。
ちなみに、作品24もこの曲の同じ旋律を元に書かれている。
ABA形式、A部のモーダルな和声による神秘的な音楽、B部の一貫したリズムによる乱暴なまでの音楽。



クロノス・クァルテット
Kronos Quartet
David Harrington・John Sherba,Violin  Hank Dutt,Viola  Joan Jeanrenaud,Cello
1990年1月16日  Elektra Nonesuch
13:59
現代音楽演奏の評判が高いクロノス・クァルテットだけに技術は申し分ないです。
情緒的なものはあまり感じられませんが、もともと最近の作品の中では前衛的要素が強いものなので気になりません。
あっさりしてはいるものの、規範的演奏といえるでしょう。


DAFO弦楽四重奏団
DAFÔ String Quartet
Justyna Duda・Danuta Augustyn,Violin  Kinga Roesler,Viola  Anna Armatys,Cello
1999年6月  DUX
18:39
個人的にはこちらの方が気に入ってます。ゆったりとしたテンポで歌ってくれてます。


シレジアン弦楽四重奏団
The Silesian String Quartet
Marek Moś・Arkadiusz Kubica,Violin  Łukasz Syrnicki,Viola  Piotr Janosik,Cello
1993年7月  Olympia
16:45
シレジアン弦楽四重奏団はポーランドの団体。そのため、演奏にも濃い東欧臭が。
聴いた印象はとくに早すぎず遅すぎず。上記2団体とはまた違った重さがあります。
ただ、この独特の冷たい響きと無骨なサウンドが音楽に合っているのは間違いないこと。
この曲をおすすめするなら、個人的にはこの演奏。


ロイヤル弦楽四重奏団
Royal String Quartet
Izabella Szalaj-Zimak・Elwira Przybylowska,Vn.  Marek Czech,Vla.  Michal Pepol,Vc.
2010年2月8-11日  Hyperion
15:43
こうして聴くと、随分この曲が古典的に聴こえるものです。
ヴィブラートを多く使い、感情的に豊かな音楽に仕上げています。
クロノスの冷徹さとも、シレジアンの無骨な音楽ともまた違う、クラシカルな音楽としての響き。
クレジットについに没年が初めて表記されたCDであることも相まって、
彼の音楽が過去のものになりつつある事がいろいろと見せつけられる演奏。





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