古典様式による3つの小品 作品番号なし
Three Pieces in Old Style

1963年11-12月作曲
1964年4月30日初演
弦楽オーケストラ

緩、急、緩の三楽章から成り、民謡などを元にした古典的メロディーが近代的語法で処理されている。
作られた年代的には初期の頃の作品。
グレツキのスタイルが良く出ている代表的作品。



ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団  ユーリ・シモノフ指揮
The Royal Philharmonic Orchestra  Yuri Simonov,Conductor
Allegria
I.3:00  II.1:57  III.4:51
荒削りな趣も少しありますが、感情豊かな良い演奏。
この曲のよさが聴いていて改めて実感できます。
こういう曲にはこれくらいの素直な演奏で十分だと思いますね。


シンフォニア・ヴァルソヴィア  イェジ・マクシミウク指揮
Orchestra Sinfonia Varsovia  Jarzy Maksymiuk,Conductor
2003年  BeArTon
I.3:28  II.2:34  II.6:08
第一楽章は至って普通のテンポです。が、第二楽章はSimonov盤と大差ない速さで始まります。
あれ、こんな速くて二分半も持つのかなと思っていると、最後の最後で物凄いリタルダンドが。
第三楽章も強奏部をはじめやたら遅いです。
善く言えば個性的、素直に言えばヘンな演奏。まあ短い曲だし、いじった方が面白いと考えたんでしょうね。
技術はちらほら荒っぽいところが。


ポーランド国立放送カトヴィツェ交響楽団  アントニ・ヴィト指揮
Polish National Radio Symphony Orchestra of Katowice  Antoni Wit,Conductor
1993年12月  Naxos
I.3:17  II.2:12  III.4:28
線が細いながら綺麗な音色が両端楽章にぴったりはまっています。
第二楽章も落ち着いたテンポでしっかり響かせていて、十分ツボをおさえた演奏。
ただ、少々凡庸な気があるのが惜しいところ。まあ別に非凡な演奏じゃなくて良いんですけどね。


Warsaw Soloists "Concerto Avenna"  Andrzej Mysiński,Conductor
1992年  ELYSIUM
I.3:05  II.1:40  III.3:41
早めのテンポであっさり、かつ東欧的な荒々しさも持った演奏です。
演奏人員が少なく音の豊かさとは無縁ですが、この曲が本来持つひなびた情緒さがよく表出しています。
また、他の演奏では良くわからないパートも聴こえてきたり。
熱気を持った悪くない演奏です。
ちなみに、グレツキのサイトではこのCDが作品34の録音だとなってます。???


イ・フィアミンギ  ルドルフ・ヴェルテン指揮
I Fiamminghi  Rudolf Werthen,Conductor
1995年7月  TELARC
I.3:04  II.1:32  III.3:35
普通な意味でクラシカルな演奏と言えるでしょう。かなり早め。
技術的には全然問題ない上叙情豊かだし、録音もいいです。
この曲の古典的な面が十全に発揮された良い演奏。


ワルシャワ室内管弦楽団  カロル・トイチュ指揮
Warsaw Chamber Orchestra  Karol Teutsch,Conductor
1976年  Koch Schwann
I~III.9:05
素朴な味のある良い演奏です。テンポは第一楽章が少し早めなくらいであとは普通。
音色が溶け合って聞こえるところが素晴らしい。グレツキ独特の和音が気持ちよく聴こえます。
第三楽章、弦バスがピッツィカートしてるのをこの録音で初めて知りました。
あと、ケースは上記の時間表記ですが実際には9分半ほどの長さがあります。


ワルシャワ室内管弦楽団  カロル・トイチュ指揮
Warsaw Chamber Orchestra  Karol Teutsch,Conductor
1970年  Olympia
I.3:03  II.2:08  III.5:01
ぶっちゃけ、上とどこがどう違うんだかさっぱり分かりません。音質が一番違うんじゃないでしょうか。
上と同じ録音なんでしょうか。でも時間が30秒は違うという事実…
私より耳が良い方、違いがあれば教えてください。


クラクフ・フィルハーモニー管弦楽団  ローランド・バーダー指揮
Krakow Philharmonic Orchestra  Roland Barder,Conductor
1990年1月15-19日  Koch Schwann
I.3:20  II.1:56  III.3:14
かなりお勧めできる演奏です。
豊かな響きに微かな抑揚、第一・第二楽章は全く文句ありません。
第三楽章も早くなければ満点あげたい位なんですが…


アマデウス室内オーケストラ  アグニエシュカ・ドゥチマル指揮
Amadeus Chamber Orchestra  Agnieska Duczmal,Conductor
1992年5-6月 Conifer
I.3:04  II.1:46  III.4:11
総ポーランド勢かつ女性指揮者だからか、独特のささくれた音なのに柔らかい印象を持ちます。
結構いじってます。第三楽章とかなかなか。
終わり方に押しが無いのが個人的には減点ですね。
上げ弓と下げ弓の変わり目(で合ってるんですか?)がちょっと目立ち気味かも。


カペラ・ビドゴスティエンシス  ダニエル・スタブラヴァ、ヴァイオリン&指揮
Capella Bydgostiensis  Daniel Stabrawa,Violin & Conductor
1998年2月24-26日 accord
I.2:48  II.2:05  III.3:33
第一楽章、2分台は速すぎ…なんかこれだけは気に入りません。
その分、第二楽章はすごくいいです。個人的には落ち着いてるほうが好みなので。
第三楽章、こんなに速くていいんでしょうか。なんでどこも早いんだろう。もうちょいためて良いと思うんだけれどなぁ。


シンフォニア・アカデミカ室内管弦楽団  レシェク・ソコロフスキ指揮
Sinfonia Academica Chamber Orchestra  Leszek Sokolowski,Conductor
2012年11月 DUX
I.3:06   II.2:01  III.4:30
録音は多いですが一般流通での新録は随分久しぶりな気がする。
無骨な印象の演奏、第2楽章は長めのアーティキュレーション。
めりはり聴いているので楽しめます。わざわざ探しても微妙ですが、
他の曲目ラインナップにつられて買って聴いたときに十分魅力が伝わる演奏とは思います。




比較的初期の作品ですが、大してひねたところはない上、
編成、内容、長さ的に交響曲第三番とカップリングされやすいので交響曲第三番のついでに聴くのにもってこいです。
交響曲第三番から入った人は、次にこの曲も聴いてみると良いでしょう。
Maksymiuk盤が強烈です。CDを二枚に分けてまで・・・?(CD1=38min.CD2=43min.)






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